「プラモデルが好きだ!」 展示室


ハセガワ・モノグラム 1/48 ボーイングB29 スーパーフォートレス  2019年5月28日製作完了
  古いキットなので苦労した。
  発売されたのは多分50年以上も前のキットなので、すり合わせやタボの追加など追加で工事するところが多かったが、中身は「神話のモノグラム」らしくぎっしり詰まっていて満足、満足・・・。

 一番最初はエノラ・ゲイをモデル化して売り出したやつだし(リトルボーイとファットマンの部品も入っている)、通常爆弾仕様のデカールだって、テニアンとか、グアムとかの基地名が浮かび上がって日本人としては作りづらいので、朝鮮戦争仕様で作った。
 「DRAGON LADY」のデカールは市販されているが、写真と見比べると似てないので作り直しだし、シリアルナンバーも間違ってたのでこれも自作、尾翼のマークも修正したが全部作るよりずっと楽だった。
 実機もでかいが、プラモデルもでかいので全体像を写真撮るとなんだかまぬけに見える。
 実機の写真でも遠方から単機を撮影した写真は飛行姿勢以外は少いのは、機首がきれいに成形されすぎていて全体を遠くから眺めると、棒に翼がついているみたいなスタイルのせいだと個人的には思う。
 出来上がったプラモを写真撮るのに、白い生地と黒い生地をスクリーンとして使っていて、今回は畳んだマットレスの上にB29用に作った収納箱をのせ、その上に幕をかぶせて撮影したのだが、箱の縁やら、スクリーンの端が見えてしまってみっともないことになった。
 エンジン部分に仕込んだマブチモーターと前側の爆弾槽の爆弾や全部銃座、操縦席と前脚庫の見えない隙間に自立できるまで鉛を詰め込んだら全体にかなり重くなった。
 獰猛そうなエンジンが4つもついているのに、機首がコンパクトにまとめられて整形されているので、写真も近くで切り取ったほうがバランスよく見える。
 プラモデルで眺めても、こんな飛行機作る国と戦争しては負けるよなぁ・・・という気にさせられる。
 大昔のキットなのに中味の作り込みが用意されていて、機首から後部銃座に至るまで部品が揃っているが、朝鮮戦争仕様にしたので後部の与圧ブロックにある部屋はベッドを外してレーダー機器まで作り込んだ。
 ところが完成すると操縦席と爆弾槽から見える連絡通路ぐらいしか見えなくなってしまう。

 
左側が機首から後部爆弾槽の前端あたりまでの部品で、右側が後部与圧ブロックに作った航法士席からレーダー手席を経て尾そりのカバーとして作ったキャンバスのブロックと尾翼の下にある尾部銃座の中味。
 出来上がると銃座を外してファイバーカメラでも入れないとほとんど見えない。
 せっかく作り込んで全然見えないのは悔しいので、中身を全部載せておくことにする。
 ・・・で、下が操縦席から爆弾槽直前の圧力隔壁までの内部構造で、曲面であまり見通しのよくないキャノピーから歪んで見える操縦席部分とその後ろに続く機関士席と航法士席、真ん中の写真の機関士計器盤は写真と首っ引きで塗ったのに出来上がったら全く見えません。
 操縦士席の脇の窓は埃取りの目的もあって開口したし、枠が多いとはいえクリアガラス越しに見えるんじゃぁないかと思いきや、普通に光を当てたら影になる部分も多くて外から見えるのは先頭の爆撃照準器だけ。

 
・・・で、外側からこんな風に見える辺りにちまちま作り込んだ部品が入っている。

 機首左側の出撃マークと盾のマークは市販デカールを使った。


 
機首右側の「お姉さん」のマークは、「雑感」で説明したように市販マークだと写真と合わないようだったので自作で作り直したが、曲面がきついので3分割して作成し貼り付けてある。

 下に並べたのが後部の与圧ブロックの中の中味。
 前側にある遠隔銃砲の操作手の椅子とその後ろの隔壁はキットのままだが、その後ろにあったベッドを削ってレーダー関連の部屋を写真を参考にして作った。
 後部の国籍マークの上にある銃塔を外すと操作主席の床屋の椅子みたいなのは見えるが、後ろ側はやっぱり見えない。
 


 上の部品はこの辺に入っていて、後部銃塔の底がレーダー関連機器の置いてある横の空スペースに収まり、天測ドームの真下に「床屋の椅子」が位置していて前半の部品以上に何も見えない。

 国籍マークの前の観測窓を薄めのプラバンで成形したけれど、曲率が強いのと、中が真っ暗になっているので、やっぱり見えない
。 

 エンジンの排気管だけでなく、脚庫のドア、爆弾槽の扉など写真を参考に修正したが、ひっくり返さないとよく見えないので、ケーキの箱を段ボールで囲って作った塗装ジグに載せて写真を撮った。

 でも、まぁ・・エンジン回りのモールドなどを見ていると「モノグラム神話」と言わしめた完成度の高さが出ていて、手間暇かけても完成させたくなるようなキットだった

 翼端灯も大きいので内部にレンズを作って右側を青、左側を赤に塗った。

 右翼の外側のエンジンに焦点が合っているので少しボケているのはもともと排気管周りと主脚柱の後ろの脚カバーに追加加工した穴を狙って写真だから

 実物はハミルトンスタンダードのハブ付きだと思うが、手に入らないのでカーチスエレクトリックのプロペラのまま細部を作り込んだ。。

 写真見て形を整えたうえ、自作デカールでステンシルを追加した。

 主翼の後縁はモールドを損なわない程度に内側から薄くした

 尾部の銃座もキャンバスのカバーとか、尾灯とか手を入れたけれど、工作が荒っぽかったのできれいにできなかった。
 右側のアングルなんかとても恰好良くて、ドイツの爆撃機みたいだ。

 胴体の上にあったアンテナは、機首のキャノピーの枠の上に移動した。

 細かい部品の位置がほとんど指定されていないので写真と、図面で見直して特定し、金属線のタボを埋め込んでエポキシで固定してある

 尾翼の丸いマークは三角形の切り抜きが4か所に入っているので、市販のデカールをスキャンしてして図柄だけ拝借し新たに作った。

 シリアルナンバーも修正してある

 下部銃座の薬莢排出口が省略されていたので修正してある。

 操縦席後ろの上部砲塔は写真でよく見ると内側の2本の銃身の間に、よくわからない棒みたいな部品がついているので追加した。
 最初にアップしたころ持っていた電源供給板は単2電池2本で供給していたが、それでは全部のモーターが回らなかった。
 モーターを内蔵するのに、プロペラにつなぐために軸を延長したりしたのでかなり荒っぽいモーターの改造をしたため、壊れたのかと最初思ったが、手で回すと回るそぶりをするので、どうも電流が足りないせいだと思い、電源供給板を電池を増やすのと同時にベースをペラペラのプラバンから、アクリル板を切り出したかっちりしたものに変更し二代目の供給板に変更して試したら電池3本で全部回すことができた。
 でかいプロペラが4つも回るとノイズも大きく迫力で、やっぱり「こんなのと戦っては勝ち目ないなぁ・・」という気になる。