このスケールのキットは大昔にマルサンの1/35を小学校4年生か5年生の時に造った記憶が・・。
それより小さいスケールは数多く造っているけど一番最初はニチモのデスクトップモデルだったかも・・何しろえらい古い話なので定かではない。
とにかくまともに出来上がったのは上にあげた大滝のが最初で、大昔に作ったマルサンの1/35は下面色だけ青銀色に塗ったことを覚えているぐらいだから、まだ作り方にこだわりもへったくれもなかった。(今残っていれば高く売れるだろうなぁ・・)
・・でタミヤのこれが出たとき、これはもう一遍作り直さなければと思っていたのに、延びに延びて今になってまった。 |
253空の岩本徹三機は21型で描かれたり、52型だったりはては22型だったという説まであるけれど写真もないのでどれが正しいとも誰にも決められない。
ここでは「我が家の趣味の世界」の「Photo BBS 映像談話室」に掲載されている52型の初期型(下面の排気管の長さが長くて、胴体に排気管の耐熱板の貼ってないやつ。・・・モールド削っただけだれど・・)にした。
耐熱板を削り、排気管を延長、滑油冷却器の空気取り入れ口の整流板なしに修正してある。
ついでに気化器の空気取り入れ口の補強棒もなしにした。(いじりまわしているうちに取れてしまったのが本当だけど) |
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 せっかくリアルサウンドでエンジン始動から全開運転までできるのに、パイロットが乗っていなければ間抜けなので撃墜王岩本徹三氏に搭乗してもらった。
航空眼鏡はかぶっていると格好悪いので、飛行帽の上にはずした状態にした。
塗装はがれはシタデルの水性塗料を使ってやってみたがうまい具合にできた。
緑一色で味気ない機体なので、風防枠の塗装はがれもふくめてとても良いアクセントになった。
これって整備の人が一生懸命磨くので風防枠の塗装が早くはげるんだろうなぁ・・。 |
せっかくいろいろ部品を作りこんでも、カウリングはエンジンのバッフルプレートが再現されていないので開くことができず、わずかに後ろのパネルがはずせるだけで作りこんだ苦労が全然報われないキットである。
取り説ではモーターライズしたときにはオイルタンクは搭載させない仕様であるが、モーターのコネクタをなくして直結すれば収まるのでそうしたが、配線が隠しきれなかった。 |
 ZOTZのデカールを金出して奮発したのに途中でデカールを貼ってしまって、いじりまわしているうちにとれてしまってあせった。
とれただけでなく破損してしまったので、再度手配したが既に絶版で、海外サイトでも購入できないためインクジェットで再生した。
もともとZOTZのデカール(右の写真が残骸)は色が桜色というよりどぎつい桃色なうえに、桜の形もなんだか星みたいなのでついでに形も修正した。
左側が自作した方だけれど、下地の白を吹きつけるのに東京紙器というレーザー加工のメーカーに頼んでマスクシートの加工を依頼したものを使ったらうまくできた。 |
  作り方はZOTZのスキャンデータ(スキャンしておいてよかった)を利用して、修正した桜と八重桜(右の2つ)をZOTZのデータに重ねて置いていってつくった。(出来上がりが左端でこれで東京紙器にお願いした。)
レーザーカットのカット幅は0.2ミリになるそうなので、線上をカットすると0.1ミリ外側に広がることになるのであるが、ちょっとずれてもここは自作の強みで原画をコンマ1ミリ外側に広げれば問題ないし、実際今回使ったデータはマスク以外はもとのZOTZのデータで色をいじっただけなので、下地の白がはみ出ない程度に外側に大きくしておけばはみ出る分には色自体に隠ぺい力がないので出来上がっても目立たない。
逆にボケボケの原画でも下地の白さえ綺麗な形にすればすっきりくっきりできるという理屈。
上の出来上がり写真でもよく見ると桜の外側に赤っぽいしみが所々出ているけど目立たないでしょ。 |
でこれが、東京紙器に作ってもらったマスキングシートで左側が使用前で右側が剥がして使った後で内側の桜の部分の切り抜きが残っている。
DIY用のマスキングテープを黒いボール紙に貼り付けたものに、レーザーカットして出来上がってきた。
桜と桜の間が1ミリ以下のところもあるので、慎重に剥がさないと破れてしまうがゆっくり剥がせば問題なし。
今回機体後部の銘版表記のデカールの上にさらにマスキングしなければならなかったので、銘版のデカールの上に透明にコートしてからでも下地を剥がす恐れがあった。
対策としてはマスキングシートをボール紙の台紙から右半分剥がしてから、ボール紙の上にタルカムパウダーを筆で塗って貼り戻し、次に反対側も同様に剥がしてタルカムパウダーをボール紙の上に塗って貼り戻すという方法で、テープの粘着力を調整したが、一回でうまくいった。(一回でうまくやらないと、銘版のデカールの予備は無いのでよかった。)
今回の自作(盗作?)デカールのマスキングシートは、撃墜マークだけだったので、東京紙器にはA4で同じマークを3×16個もカットしてもらったが、試し塗りやら、粘着力調整の試行錯誤で6枚使っただけで12枚余った。
しかし、これで割れてしまったデカールだとかスケールの違うデカールを拡大したり縮小したりして、自作するときに下地の白をどうするかを悩まなくて済むようになったので、東京紙器さまさまである。
東京紙器:http://www.tokyo-shiki.co.jp/index.cgi |