「プラモデルが好きだ!」 展示室


モノグラム 1/48 ホーカー タイフーン Mk1B 第198飛行隊  2021年2月27日製作完
 古い青箱のモノグラムとハセモノの新しいパッケージがあったので古い方を作った。
 青箱なので50年近く昔のキットのはずだが、長谷川が出てくるまでは決定版と言われた。
 長谷川のキットと比べると苦しいところも多いが、何しろ作りやすくて立派にタイフーンになる。
 長谷川のキットと比べて目立つ違いはプロペラのスピンナーの奥行きが大きいのと、ラジエターの内部天井部分ぐらいで、そこはできるだけ長谷川風に直して組んだ。
 「組みやすい」と書いたが、脚柱の取り付けを失敗したので長谷川のキットから脚柱周りは移植した。
 その他、デカールはハセモノの方が綺麗なのでそちらを使ったところと、ロケット弾の後部フィンがモールドの都合で+型になっているのを、✕型に変更したところ。
 ロケット弾周りはロケット弾、発射レール、支柱が一体成型になっていて支柱を翼に取り付けるだけなので、とても作りやすいがモールドの型抜きの関係でロケット弾の安定フィンの形状が+になってしまっていて、このままでは発射すると安定フィンがレールにぶつかってしまう理屈なので、後尾のフィンの手前で切断して45度回して付け直しフィンの形状を翼面に対し✕型に修正した。
 安定フィンは薄く作り直したかったが8発もあるのでスルーしたけれど、長谷川の後期型はきっと薄くできているんだろうなぁ・・。
 後、そのまま組み上げるとロケット弾周りとかちょっとおもちゃっぽくなるので、下面のアンテナやロケット弾後部の点火ワイヤーを追加、長谷川のステンシル類をミラクルデカールで複製して貼付けた。
 長谷川の部品流用は脚柱と、開閉リンクの部品だけで、その他はモノグラムオリジナルなのだけれど、部品同士の合いも問題なく、おかげで写真に撮ると「長谷川製?」という仕上がりになった。
 操縦席はさすがに苦しい仕上がりなのでパイロットを乗せてごまかしてある。

ハセガワ・モノグラム 1/48 ホーカー タイフーンMk1B イギリス空軍 第438戦闘中隊  2021年7月23日製作完了
 1個残っていたハセモノのタイフーンを作った。
 長谷川のロケット弾付きの後期型(3枚ペラだけれど)と一緒に作ったので、長谷川の部品買ってロケット弾付け替えなければいかんかなぁと覚悟したら余りのデカールの F3◎T の実機写真をネットで探したら爆装していたので、ロケット弾架の取付穴を穴埋めして、前に作った長谷川のカードアタイプの余り爆弾を取り付けた。
 ただ250ポンド爆弾2発取り付けても、4枚ペラの迫力に比べて少し貧弱に見えるうえ、インベイジョンストライプスも描いていない、パ-ソナルマーキングといえるのは左あごの白い「TESS」という文字だけという地味な機体なのでぱっとしない仕上がり。
 機体内部は前に作ったやつは全部緑系に塗ったけれど、ネットに出てくる写真をもとに壁面黒で鋼管フレームを銀色に塗って仕上げたので、モノグラムの一体成型が災いしてこっちはフレームを塗るのがひと手間かかった。
 計器盤は機内色が黒なので余計見えにくいが、このキットのデカールの計器盤は大雑把なのが幸いして長谷川のより目立つ。(いいことなのか悪いことなのか)
 機内の部品は数えるほどしかないけれど、背あてのシートやシートベルトを追加すれば見た目は結構な仕上がりにまとまった。
 TP◎Fのときはモノグラムのモールドのまま黒く塗りつぶしてごまかした照準器のガラスも透明プラ板に置き換えたので、ちょっと見には長谷川と比べても遜色ない仕上がりにみえないですかネ。
 比較対象がなかったのでキャノピーの形状はあまり気にならなかったけれど、改めて長谷川の後期型と比べると後端が伸びてスマートな形状であることに気づいた。

長谷川 1/48 ホーカー タイフーンMk1B 第175飛行隊 2021年2月27日製作完了
 年のせいで、評価にバイアスがかかって長谷川には気の毒だが、細心の注意を払って作れば正しくタイフーンになるのだが、この作りにくさは何とかならないものか。
 とにかくモノグラムと比較すると作りずらいことこのうえない!

 コックピット周りの分割が多くて合せるのに注意が必要。
 「バリか?」と見まごうばかりの細かいアンテナは金属線に変えないと持たない。
 下面のアンテナなど金属線に置き換えても部品をなくしたら危険なほど細かいし、デカールは劣化しているのか細かいものまでパリパリ割れてしまうので厚みが増えるのを覚悟でクリア塗料で補強して使った。
 手持ちのキットはストックの期間が長いキットが多いので、デカールはスキャンして万一の場合は複製できるようにしてあるけれど今回これのおかげでモノグラム用にステンシルが使えたし、スキャンは必須だなぁ・・。
 部品が小さくなる分接着面は小さくなるし、何よりピンセットではねるとどこかに行ってしまうので、作るときは部屋をかたずけて部品がなくならないようにするために空き箱の中で作業を行わなければならない。
 そのかわり手を入れたら入れた分だけ満足度が上がるんだよねぇ・・これが。
 カードア開けて、屋根も跳ね上げて中が良く見えるのだけれど、部品同士の接着面が少ないので完成してもおいそれと触れない。
 照準器は素晴らしい出来だと思うし、アンテナの後ろの航法灯なども芸が細かいんだけれど、これ、ピンセットで飛ばして1時間ぐらい探した。
 モノグラムと違って操縦席の内部構造も鋼管パイプ組まで再現してある半面、プラスチックで組みあがった操縦席はふにゃふにゃして組み込みに神経を使った。

長谷川 1/48 ホーカー タイフーンMk1B 第181飛行隊  2021年2月27日製作完
 カードア閉めた形でも作りたかったので、塗装が少しでも派手なやつで、天井の涙滴のでっぱりのついたやつということで作った。
 せっかくなので、天井もくりぬいて涙滴の中にバックミラーを再現した。

 このミラー、エッチングパーツの切れ端を削り、鏡面にメタリックテープまで貼ったのに小さいのと、涙滴のモールドのゆがみで良く見えない。

長谷川 1/48 ホーカー タイフーンMk1B  イギリス空軍 第247中隊 2021年7月23日製作完了
 このキットも出来上がって写真を撮り終わってから気づいたけれど、左翼下面のピトー管が曲がってくっついていたのであとから直した。
最初にこのキットを作るきっかけになったロケット弾の出来について写真で比べると下に並べたようになる。
 1枚目のは長谷川のキット、(ピトー管が曲がっていいるけれど)
 2枚目、3枚目は前に作ったモノグラムのTP◎Fのキット。
ロケット弾はフィンが分厚いし弾頭が細めで弾体が太く出来上がっているのと弾架の前後の支柱の形状を比べると長谷川のものはフィンが再現されているのに対してモノグラムのものはただの細い板状になっている。 
 もっとも取り付けてしまうと翼下面は薄暗いうえ、このキットの指定色の黒で仕上げたので余計に目立たなくなってしまった。
 おまけにネットで調べたら弾体が黒のロケット弾は訓練弾らしく、これでは実戦機というよりオープンベースの展示機になってしまってがっかり。
 作っていてもう一つ気付いたのがキャノピーの形状で、モノグラムのものよりずんぐりと不細工に見えるが実機の写真を見るとこちらのほうが正しいようだ。
 長谷川のキットではモノグラムにはないスライドレールも再現されている。
 実機の写真を見ると、キャノピー後端のフレームの斜めになったところには板が貼られておりキャノピーを閉じたときに占める機体上面の部分が防眩の黒で塗られていて、キャノピーが後ろに下がった時にキャノピーのフレームの形の外側に機体の迷彩色が見える構造になっている。(下に貼り付けた実機写真でも後端部のガラス越しにインベイジョンストライプスの白い帯が見えている。)
 キャノピー後端の板はキットでは省略されているので付け加えたがこれがなかなか面倒だった。(ちなみに今回作ったモノグラムのF3◎Tも同様に手を加た。)
 操縦席内部は機内色が暗いのと計器盤がかなり前のほうにあるせいで風防が開いていてもあまりよく見えない。
~ん・・キャノピーの形状は長谷川のほうが正しいといったものの実機写真を3枚並べると最後の写真なんかはモノグラムのキャノピーっぽいし・・。
 長谷川が正しいとも断言できないような・・。
 最初の写真は長谷川っぽいし・・、カメラのせいかも・・。