「プラモデルが好きだ!」 展示室


モノグラム 1/48 カーチスP40B タイガーシャーク
モーター仕込んでプロペラ回るようにした以外はほとんど素組み。
モノグラム神話そのものの出来だよねこのキット。

同じくネガが見つからないので写真はリニューアル前のまんま。

大滝 1/48 カーチス P-40E ウォーホーク 米第11空軍第343戦闘大隊第11戦闘中隊機 アラスカ・エルメンドルフ飛行場
 この一機を作るまでに大滝のキットが未完成のままゴミ箱に消えた数は5機は下らないので、完成に持ち込めたことについては感慨もひとしおである。(モーヴのキットが出るまではこのキットベースに尾翼の延長やら何やら全部やろうとしたのだから、やる気だけはあったのだ。)
 モーター仕込んでプロペラ回るようにしたのと排気管をアルミ線を曲げて穴をあけて作った以外はほとんどキットのままのはず。(あまりに長い期間仕掛かりだったので何をやったのかよく覚えていない。)
 もともと出来の良いキットで、排気管がいい加減なのとパイロット人形が埴輪みたいな出来であることを除けば、操縦席のつくりこみは発売された時代から見れば上出来だし、大滝はほんとに偉いメーカーだった。
 まぁ、脚回りが大雑把で長谷川のキットと見比べると見劣りするけどそれは年代の差がでかいので勘弁してあげないと。
 モーターまわすのにモーターコードをエナメル線にして引っ張り出して、タイヤの下面の端子(1ミリ圧の銅板を縦にはめ込んである。)までつないでいるが、実機写真でみると日本機に比べるとブレーキパイプの引き回しが大らかでアメリカ機なんだなぁと感じる。
 実機の飛行特性は日本での評価は高くなかったようだけれど、工業製品としての品質を見ると高いものもあったようで、少年誌を卒業してあとから読んだ本にそのようなことが書いてあったのを思い出す。
 復元零戦や、イギリスに1機残されてる五式戦の外板仕上げなんか見てもベコベコで工業製品としての仕上がりは劣悪であり、あんなんでよく戦争やる気になったとあきれる。
 軍事力を支える兵站や兵器をを作りだす工作機械の精度向上に無頓着で芸術品みたいな局所的な性能重視の軍備で戦争に突入して、緒戦だけなんとかしのいだけれど後が続かないというパターンは、なんだか今も政治や経済、企業の商品戦略の考え方にもこびりついているようで困ったものだと感じるのは私だけかナ。
 短胴のP-40は後ろ姿がみっともなくて余計鈍重に見える。
 短排気管のアルミ線は曲げた上にピンバイスで穴をあけてシタデルの黒で塗って奥行きをごまかしてある。
 塗装は機首の虎マークは手書きで、国籍マークとレタリングはミラクルデカールで自作、黄色の98番は大滝のデカールの流用。
 ミラクルデカールはにじみを恐れてオーバーコートを厚く塗りすぎ余白が目立ってしまった。
 インクジェットなので余白は0には切り込めないので、国籍マークとレタリングぐらいは手書きすればよかったのだけれど10年も仕掛かりだとそんな気力もなくて・・。

長谷川 1/48 カーチス P-40E ウォーホーク 米第49戦闘航空群第9戦闘飛行隊 ロバートH.ヴォート中尉機/オーストラリア
2021年8月20日製作完了
 長谷川のキットの出来は素晴らしく大滝やらモーヴのキットで四苦八苦した時代と隔世の感がある。
 ただ各型共通化しているせいで胴体に接合部分があるのと、やたらと細かいところまで部品化してあるので決して作りやすくはない。

 細かい部品の例を挙げればキャノピー前の照準環と前方の針のような照星。
 照準環は直径2ミリほどしかなくきっちり十文字がモールドしてあるので人情としてはピンバイスで4つ穴をあけなければならないし、照星はそもそも細すぎてランナーの切り取り部分より細く、どうやって切り取ってどうやって機体に取り付けるのか戸惑う。
 操縦席は型ごとに計器盤が作り分けられていて立体的にモールドされているので塗装の実力が発揮できるところではあろうけれど、自信がないのでデカールをソフターでグニャグニャにして凹凸になじませて作った。
 写真は中身を見せるためにキャノピーのスライド部分を外して撮ったけれど、キャノピーの透明度が高いので閉めてもシートベルトなどはよく見える。
 この機体の塗装は落書き感満点なところが気に入って作ったのだけれど、実機の写真と比べるとシャークマウスの後ろのえらの白い線が実機写真と少し異なっている。
 ただの白い線なので手書きで直そうかと思ったけれど面倒なのでそのまま貼った。
 実機写真と比較するとデカールの目玉の傾きとか、組み立て説明書の指示も微妙に違っているので真面目に作るんだったら写真と見比べながら作るのがおすすめ。

AMT 1/48 カーチス キティホーク MK.3 英空軍砂漠航空隊第239大隊第112シャーク中隊 M.N.マティアス飛行中尉機
 AMTのP-40Mから作った。
 このキットはずっと後から秋葉原のレオナルドで手に入れたような記憶がある。

 脚回りの省略が大胆ですっきりしていたり、キャノピーのスライド部がちょっと低めに仕上がるかなぁ・・と感じる以外は後発だけによくできていると思ったけれど、離型剤のせいかプラの質のせいか塗料が乗りにくくてマスキングテープで剥がれてしまい、何度もやり直した苦い記憶が・・。
 マーク類は国籍マークまで含めてミラクルデカールで手作りした。
 この機体だけラジエターの吸気口内部を実機に似せていじってみた。(アリソンエンジンのほかの機体もやるつもりだったんだけれどものすごく大変なのとぱっと見全然目立たないのであきらめた。)
 下段右端の写真はニュージーランドの人のHPから無断借用した写真で大きな写真が載せられないけど、この小さい写真でも見てわかるとおり実機は機体前端の3つの境界層板から奥の3つの丸いラジエター吸気口まで滑らかに成型されておりおまけに何やら天井からパイプまで覗いているようだ。
 決して今出ているキットにあるような平板の仕切りが奥までつながっているわけではない。

 そこでこの機体では吸気口の内側を機体内面まで含めてパテで成型して細丸ヤスリでごしごしやったのだけれど写真に撮れるほど近寄れないのでやったかいが全然なかった。
 もともとこの実機写真だって1メートル以内に近寄って撮ったのであろうから、模型寸法でいえば2センチまで寄らないと撮れない理屈で、もともと無理なんだけれどメーカーに対してはここまで再現してほしい。(肉眼では覗けば見えてしまうし・・)

 今、性懲りもなく長谷川のP-40を作ってるけれど、長谷川のキットも上側の2つの吸気口の境界層板の奥はそれみたいな成型をしてあるが、下側の奥と胴体側のダクト内部の内面が表現されていない。(1/32では出来てるんだろうか・・)


AMT 1/48 カーチス P-40F ウォーホーク 米第9空軍第57戦闘大隊第66戦闘中隊機
 F型は資料が少なく不明な点が多い。(ごく最近は実機のレストアもできたようで、ネット上の写真が増えたが・・)
 特に前面のラジエター内部にあるスーパーチャージャーだかの吸気口はどのようになっているのかわからないので、このキットより以前にモーヴのキットをいじりまわして作り始めたラファイエット大隊機では吸気口内部はほったらかしにしておいた。(奥のラジエターはアリソンエンジンの丸3つのまま・・)
 ところが後から買ったAMTのキットでもスーパーチャージャーの吸気口は付いていなかったので、私的イメージではなんだかF型っぽくない。
 マーク類はこれもミラクルデカールの手作りだが、機体右側面の機種のマークがわからないので右側は貼っていない。

モーヴ 1/48 カーチス P-40F ウォーホーク 自由フランス空軍 GCⅡ/5 ラファイエット飛行大隊指揮官 ロザノフ大佐機
 AMTのキットより先に手掛けているので細かいところが違って仕上がっていて、大きな違いはラジエターの排気口から後ろの処理で、AMTのキットでは外板で滑らかに成型されて覆われていて2本の排気管が出ているのであるが、このキットは写真と首っ引きで想像して作った結果として成型外板はなくカウルフラップから後ろの形状がえぐれているのであるが、きっとどっちもありなんだろう。
 顎の中身がないので前からの写真が撮れない。

 それからこの機体を含めて今回作った6機の塗装と機体表記(なんとか飛行隊の誰それ搭乗機とか)は全部昔買ったエアカムシリーズNo.7とNo.8、プロファイルのNo.136の表記を転載しているので元本が間違ってるとそのまま間違っているのであしからず。
 あとこのラファイエット大隊機のみに関していえば、最近見たフランスのラファイエット関連のサイトのイラストではインディアンの後ろに緑の帯が描いてあるようで、そう思ってエアカムNo.8の写真を見るとやっぱり帯があるように見えるが、ここでは描いていない。
 まぁ単純な形状なのでシタデルの水性で手書きしてもできそうではあるがやめておいた。
 また「MADKOT」の「KOT」はエアカムNO.8では白だが、フランスのサイトでは赤、赤または白という記述もどこかで見た気がするが、ここではミラクルデカールでは白が出せないという理由でこれ幸いと赤にしてある。

モーヴ 1/48 カーチス P-40N ウォーホーク 米第10空軍第80戦闘大隊第85戦闘中隊機 ビルマ/チンワクサンカ飛行場
 この機体も他のと同様モーター仕込んであるのだけれど接触が悪いのか回らなかったのでプロペラの回っている写真がない。
 表題にビルマ・チンワクサンカ飛行場と記述したがエアカムNo.8ではチンワクサカンという記述もあってどっちがどっちやらわからないし、ググってみてもどちらもヒットしないのででたらめかもしれない。
 マークは細かいものがなかったので全部手書きした。(これ塗ってた頃はまだやる気もあったし・・)

 まぁ今回反省したのは、同じ機種だからって一度にたくさん並行制作なんかすると機数分だけ時間がかかって根気も続かなくなるってことで、それが思い知らされるのに10年もかかったということでした。

長谷川 1/48 カーチス P-40N ウォーホーク 米第15戦闘航空群第45戦闘飛行隊ブルースキャンベル中尉機
2021年8月20日製作完了
 これと同時に作った長谷川の緑色のP-40Eの実機写真には落書きライクなワイルドな塗装と一緒に、いかにもこんな人の機体と思わせるような搭乗者ロバートH.ヴォート中尉ご本人の写真が出ていてるが、こちらの Geronimo の塗装は逆に、デカールに頼らんと難しいかもと思わせるほど結構洗練された書体と図案であって、実機写真も椰子の木を背景とした南国の砂浜が写っていたりしてきれいな塗装とマークがしっくり合いすぎで、宣伝用にお上の肝いりで作ったマークじゃないかと勘ぐってしまう。
 残念ながら写真を撮ってしまってから気がついたのだけれど左側機首の Geronimo の G は、写真では少し欠けてしまっていて、後からタミヤのエナメルで直したけれど、縁取りの黒を面相で塗るのは難しく、遠目ではわからないので放置。
 マークを除く塗装は上面タンに下面スカイブルーと明るいので、デカールにごってり用意されている細かいステンシルと、汚しをどれくらいかけるかで模型としての出来上がりが決まりそうなので、私としては丁寧に汚しをかけました。
 ステンシルは本当に細かく虫眼鏡で見れば判別できるのであるが、長谷川さんが判別できなかったところを全部 X で置き換えているので、機首の目立つ部分のステンシルが XXXX XXXXXX XXX と読めてしまうのが少し情けない。
 また、Geronimo の文字の位置も胴体左右で違っているし、その上の丸い飛行機に乗ったインディアンのマークの位置は機体右側は組み立て説明書の指示位置が違っているので、実機写真を見て直さなければならない。
 部品の作りこみにこれだけこだわるのに、デカールに関しては詰めが少し甘いですね長谷川さん・・・て聞いてないと思うけれど。
 白の94番のP-40E同様、風防内の写真をスライド部分を外して撮った。
 部品の作りこみは非常に細かいが、増槽の支持架はかえってごつい感じに仕上がっている気がする。

モーヴ 1/48 カーチス キティホーク MK.4 FX740 英空軍砂漠航空隊第239大隊第112シャーク中隊 G.F.デービス軍曹機
 GA-?はやっぱり爆装しないとらしくないので爆弾架をAMTのキットと写真を参考に適当にでっち上げた。

 本当は胴体下面にも爆弾積みたかったのだけれど、搭載方法がわからなかったのであきらめ。

 マークはミラクルデカールでつくったけれど、原画にしたイラストのサイズが小さかったのか斜線を近寄って見るとギザギザが見えたりするが、ちょっと離れてみる分にはあらが目立たないのでよしとする。